序文・免責
The Handyの固定方法は皆様創意工夫を凝らして行っているかと思います。
この記事は、管理人がThe Handyの固定方法について100点とは言えなくとも、「そこそこの値段」で「ある程度の固定力」(と美観)を備えた固定方法を実現できないか模索する(した)。そんな記事です。
今回はその1回目、Handy本体を机に固定する方法編です。
■#1 The Handy固定方法の模索~机への固定編~
#2 The Handy固定方法の模索~ホール固定編~
#3 The Handy固定方法の模索~番外編~
(追記)
DMM.makeとはなんぞやという質問があったので追記します。
詳しくはDMM.makeのクリエイターズマーケットについて見て頂ければ早いと思いますが…
注文の受付から製造(プリント)、購入者への造形物発送までDMMが担当しますので管理人は一切関与しません。
間違っても管理人が自宅で受注生産して発送するわけではないので念の為。
※2024/4/27 新しいパーツを追加しました。
前提
まず、嫁に支えてもらうというのを思いつきました。
周りに机などのベースが無くても良く、場所も角度も自由自在な一見完璧なソリューションですが、失うものがあまりにも大きすぎるのでここではこの案は考えないこととします。
その他、自分で木材や金属板を工具で加工したり、結束バンドや接着剤などを使用してDIYするぞ!!!
という方にはこのページは不向きだと思います。
※ここでのDIYの定義:素材を切ったり折ったり曲げたり穴開けたり、ホームセンターに出かけること
なお、接着剤と結束バンドとダクトテープは、著しく美観を損ねるので管理人的にはNGです。
ポストアポカリプス環境ではダクトテープは心強いクラフト素材ですが、それはいつもやっていますので…今回は出来る限り既製品同士の組合せで規格に沿った美しい接合を目指します。要するにネジで接続したいという話です。
接続の精度は規格が担保してくれますしね。
何より既製品は家から出なくても入手可能で引きこもりにも優しい。Amazonは神だよ。
※バイス(万力)とF型クランプを使用する方法はここでは紹介しません。
公式の固定具セットについて
実は本国の公式ストアで公式の固定具セットが販売されています。
公式が販売しているだけあってTheHandy専用に完璧に調整されていると推察されますが、管理人は所持していませんのでこれは一旦 殿堂入り とさせて頂き、評価はしません。
参考までに「Handsfree Bundle(マウントとアームがセットでお得なやつ」を公式ストアで購入した場合の価格は
本体79ドル + 送料30ドル = 109ドル 約16,000円 ふむ…🤔
完璧なTheHandy固定具がほしい方、もしくは公式という文言自体に魅力を感じる方、庭から石油が湧いている方は公式ストアから買ってもいいのかな…と思います。
TheHandy固定のポイント
The Handyを固定する際の前提となるポイントをご紹介します。
体勢
The Handyを固定して使用する体勢としては下記が考えられます。
- 椅子に座った状態
- 仰向けに寝た状態
- 立った状態
- 四つん這い状態
他にもベッドの床板に穴を開けて、うつ伏せ状態で搾り取られることが可能な装置を作ったりなど(参考)
このプレイはサイクロン向きかな…
特殊な体勢での使用も含めると使用シーンは無限大ではありますが、ここでは一般的な「PCで動画プレイヤーを使用して、動画・音声を視聴しながらの使用」つまり、正面向きで椅子に座った状態 でThe Handyを使用することを前提とします。
力加減・固定感
固定する際のパーツの締め付け加減についてですが、無理のない力加減で行っていると思ってください。
工具を使ってガチガチに締め付ければ大抵なんとかなると思いますが、そこまではしません。
また、固定力については 500mlの水 をTheHandyに装着して動作させることで確認しています。
よく使われる社外ホールは肉厚のまったり系オナホールが多いと思いますが、大体 300~400g 程度のようです。その為、500ml(≒500g)装着時の動作に耐えられれば大きな問題は無いんじゃないでしょうか。
よく使われるオナホールとその重量
The Handyには固定用のネジ穴が無い
昨今の電動オナホールは基本的に机などへの固定を前提に設計されています。
A10サイクロンSA +PLUS(プラス) や A10ピストンSA +PLUS(プラス)、Lovense Solaceなどの底面にはネジ穴が切られていますので、そのネジ穴を使用した固定が可能です。
Rendsは公式の製品で固定具も販売しており、Solaceに至っては最初から本体に同梱(付属)しています。すごい。
ただし、The Handyには固定用のネジ穴はありません。
「規格に沿って接続したい!」と、言いましたが早速壁にぶち当たりました。
どうしても本体にネジ穴が必要ならばドリルでネジ穴を作るしかありませんが、到底現実的ではありません。
その為ここでは、 The Handyにネジ穴などの接続インターフェースを外付けする 方法を考えます。
海外公式ストアで販売されている「The Handy Handsfree Cup」は外付けの考え方ですね。
前述の通り手元に専用の工具が揃っている方や、接着剤や結束バンドを厭わない場合はその限りではありません。管理人の手元には幸いドリルなどの工具はありませんので、我が家のハンディくんは無傷で済みました。工作の難易度や再現性を考慮すると既存パーツを駆使してなんとか外付けする方法が妥当だと思います。
ところで、TheHandyの類似品「loob(ルーブ)」も(位置はともかく)ネジ穴を備えています。
近代の電動オナホが設計段階で固定を想定していないとは考えにくいので、TheHandyが接続インターフェースを備えていないのは、何らかの意図があるのかもしれませんね。
昨今のDLC商法に近いものを感じますよ。
3つの役割に分けて考える
固定方法を考えるにあたり、まずは各役割別に分割して考えるのがよろしいでしょう。
機能(役割)によって、大きく下記の3つのセクションに分けられます。
・ベースとなる机などへの固定部分
机や棚、ラックなどに固定する部分です。
カニクランプ や C型クランプ、机の表面がツルツルしている場合は吸盤も選択肢としてはアリかもしれません。もしくは机への固定自体が難しいのならば三脚を使用するという手もあります。工夫次第ではありますが、アンクルウェイトなどの重りで重量(安定感)を増設出来るという点で優れています。
・角度調整部分
角度を調整する部分です。角度の固定力や、操作感などは大体このパーツで決まります。
最も重要なセクションですので、多少お金を掛けるつもりがあるのならここに注ぎ込むべきでしょう。
大型の製品であるほど、角度を固定する機能もしっかりしている傾向があります。ただし、不要な機能や不要な可動部分がついていたり、TheHandyの固定位置が高過ぎたりする可能性もあるので見極めが必要です。
規格を揃えるのが容易なので基本的にはカメラ用品を使いますが、1,000円程度の安価なものから、非常に高額な製品もあります。
(管理人はカメラ自体はド素人です)
・Handy固定部分
Handyを保持する部分です。
Handy本体にネジ穴を外付けし、他パーツからの接続インターフェースを作ります。
落とさなければ何でも良いのですが、実際は選択肢がほぼありません。
接続用ネジ
各セクションを接続する際はネジを用いて接続します。
ネジの種類は星の数ほどありますが、ここで使用するのは一部のみです。
・1/4ネジ
いわゆるカメラネジ(小)です。カメラ用アクセサリではよく見るサイズで、カメラ用アクセサリ同士の接続で使われるネジはほとんどがこのネジと考えていいでしょう。ユニファイねじだとかウィットねじ だとかがありますが、Amazonで買う分には特に気にせず大丈夫だと思います。
・3/8ネジ
いわゆるカメラネジ(大)です。三脚用雲台の下部によく生息しています。
いつもより太めの穴が空いていたらそれが 3/8ネジ穴です。1/4ネジより太いのでより強度が確保できるようですが、あまり気にする必要はないでしょう。我々は1/4↔️3/8の変換ネジがある、ということだけ知っていればOKです。
更に太い5/8ネジというものもありますが、こちらはほぼマイクスタンド用。
・M6ネジ
ARRIロゼットの組み合わせ時に使用します。
M6であれば大抵なんでも良いと思いますが、ネジ部分の長さと、ノブの直径には気をつけてください。
ネジが届くか、あるいは長すぎないか、併せてノブを回せるスペースがあるか注意が必要です。
・変換ネジがとても便利
変換ネジを使用することで 1/4ネジを3/8ネジとして使用可能です。
また、接続したいパーツの両方が1/4メス同士の場合に備えて、1/4オス-1/4オスのネジもあるととても便利です。
パーツによっては、3/8メスに1/4オスを挿したい場合や、1/4メスに3/8オスを挿したい場合も発生する可能性があるので、変換ネジセットを購入しておくと良いでしょう。単品購入よりお得なことが多いです。
組み合わせてみよう
※接続に使用するネジの価格は合計金額からは省いています。
Ulanzi スーパークランプ + レンズマウントリング
多くの人が辿り着いている極めて一般的な固定方法です。
Ulanzi スーパークランプはいわゆる「カニクランプ」と「アーム」が一体化している製品で、この製品一つで机への固定 と 角度調整機能を提供します。
さすがのレンズマウントリング先生もそのままではHandyに適合しないので、リングの内側にクッションテープを貼り付ける必要がありますが、調達する製品が2製品(+テープ)のみで済むというのは入手性の観点からは高得点。
カニクランプの性質上、パイプ以外のものに固定する際は上下に揺れやすいという問題がありますが、値段なりと割り切るか、布を噛ませるなど各自の環境と相談して工夫しましょう。
アーム自体もそこまで固定力が高くないので、純正スリーブならともかく社外ホールを装着して使用するのは少々難しい印象です。
総額 5,000円程度
名称 | 参考価格 |
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Ulanzi スーパークランプ | 1,500 |
レンズマウントリング | 3,300 |
C型クランプ + 関節式マジックアーム + レンズマウントリング
C型クランプの、机への固定力が非常に高いことはもはや説明不要でしょう。
更にこのクランプは至るところにネジ穴が空いているので、好きなところにアームを挿せます。
具体的には左右に1/4が4箇所ずつ、斜め部分に1/4が2箇所、真正面に1/4が2箇所・3/8が1箇所 あります。
ちなみに管理人の手元の製品は不良品のようで、側面の3連穴の間隔がズレています(やられたぜ)
アームを伸ばせば距離を稼ぐことも可能ですが、最大距離だと耐荷重が全然足りないのでどんどん角度が下がってきます。こればかりは仕方がないですね。
中央の関節部分と両端のボールジョイント部分2箇所の角度が調整可能なので、位置決めの自由度は抜群。ただし、中央の関節部分のノブを緩めると、3箇所が同時に開放されます。1箇所のみの角度を調整したい場合も全ての箇所が緩んでズレるので少々のストレスとなりそうです。
それにしても、なんかコレ見たことある気がしますね。
総額 7,500円程度
名称 | 参考価格 |
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C型クランプ | 1,200 |
関節式マジックアーム | 2,700 |
レンズマウントリング | 3,300 |
C型クランプ + ARTCISE 自由雲台 + レンズマウントリング
ARTCISEの「自由雲台(ボール雲台)」を使用します。
ボールを締め付けることで角度を固定する仕様の雲台です。
角度の自由度は高く、固定力も比較的高いです。
この製品はボールが比較的大きめ(28mm)であることに加えて土台全体で締め付けるタイプなので、ボール雲台の中では固定力が高めです。よりボールが大きい製品もあり、そちらはさらに耐荷重が高くなっています。ただしボール雲台は比較的値段が高いのでお財布と相談が必要でしょう。
上部のプレートは取り外しが可能で、アルカスイス互換のプレートが使用できます。
アルカスイス互換のレンズマウントリング、あるいはアルカスイス互換のプレートにレンズマウントリングを装着して使用すれば、Handy本体とレンズマウントリングを接続した状態で保管しておき、使用時にのみこの製品に接続してプレイも可能です。
前述の通りですが、このC型クランプは至るところにネジ穴が空いているので、好きな場所に固定が可能です。多少高さを調整したい場合はクランプへの接続位置を変えることで調整できます。前面2箇所と上部・下部の計4箇所の1/4ネジ穴のどこかに固定すれば大抵良い位置が見つかると思われます。
総額 7,000円程度
名称 | 参考価格 |
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C型クランプ | 1,200 |
ARTCISE 自由雲台 | 2,600 |
レンズマウントリング | 3,300 |
C型クランプ + ビデオ雲台 + レンズマウントリング
ノーブランドの「ビデオ雲台」を使用します。
ハンドルを回すことで軸を締め付けて角度を固定する仕様のビデオ雲台です。
ハンドルで固定力の調整と角度の調整が同時に出来ます。非常に安価ですが、その分固定力はやや弱いです。
上部のプレートは取り外しが可能、アルカスイス互換のプレートが使用できるので、アルカスイス互換のレンズマウントリングとは相性がいいですね。
位置決め自由度は高いですが、角度次第ではHandyの位置が少々高くなるので注意が必要です。
また、激安なだけあってバリが残っているなど全体の造りは少々悪いです。
参考として少々大きめのビデオ雲台も載せておきます。
こちらはアルカスイス互換ではありませんが、大型な分角度の固定力は比較的強いです。
総額 6,500円程度
名称 | 参考価格 |
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C型クランプ | 1,200 |
激安ビデオ雲台 | 1,700 |
レンズマウントリング | 3,300 |
C型クランプ + ARTCISE 自由雲台 + パイプクランプ
TheHandy本体の保持パーツとして新たな選択肢を提案します。
Handyの保持に防振樹脂パイプクランプ(マウント付) を使用する案です。70φの製品がHandyのサイズに丁度合致します。
しかも内側がゴムなので自分で別途滑り止め加工をする必要もないです。不器用な管理人には非常に有り難いです。
値段は時期で変動するようですが、管理人が購入した際は 1,800円程度だったと記憶しています。同じ機能を持つレンズマウントリングがおよそ 3,300円程度と考えると大幅にコストカットが可能です。
ただし接続部分のネジは3/8ネジなので、1/4↔3/8の変換ネジを使用する必要があります。変換ネジはAmazonで単品購入出来るみたいですが、せっかくなら変換ネジセットの購入をおすすめしますよ。
総額 5,500円程度
名称 | 参考価格 |
---|---|
C型クランプ | 1,200 |
ARTCISE 自由雲台 | 2,600 |
防振樹脂パイプクランプ | 1,800 |
組み合わせてみよう 3Dプリントパーツ
C型クランプ + NATOレール + 3Dプリントやつ + パイプクランプ
管理人が3Dプリントして遊んでいたパーツをご紹介します。
こちらも新たな選択肢の提案です。
C型クランプの側面にNATOレール+ロゼットのパーツを取り付けることで前後位置の調整が可能になっています。もし前後の調整が不要であれば、ロゼットマウントのみでも良いかと思いますが、可動域は大幅に狭まります。
(ちなみにAmazonで購入するよりもNICEYRIG公式から購入した方が安いようです)
角度調整パーツの内側部分には「歯」がありネジを締めつけることで噛み合います。パーツ同士が噛み合うことで物理的に動かなくなり、強力に角度を固定 できるので振動で角度が下がってくることはありません。また、細かい段階の単位で角度の固定ができます。TheHandyの固定方法の強度としてはその極致にある固定方法かと思います。
Handyの保持には防振樹脂パイプクランプを使用します。70φの製品がHandyのサイズに丁度合致します。しかも内側がゴムなので自分で別途滑り止め加工をする必要もありません。
3Dプリントパーツについて
パイプクランプへの適合は 70φの固定穴に合わせて設計しているので他サイズは合わないかもしれません。
ロゼットはARRI規格(31.8mm)で作成しているので同規格製品であれば同様に適合します。
管理人が作ったパーツはDMM.makeで出力出来るので興味がある方はチェックしてみてください。この素材が良い などはあえて言いませんので、各々「物性表」や「選べる素材・種類について」などで各々判断して頂ければと思います。参考までに、Handy本体が600g + オナホが300~400g 程度なので、合計1kg程度になります。
※ちなみに画像はアルミニウムです。
※パイプクランプとの適合設計には有限会社興栄化成山梨工場 の倉澤様にご協力頂きました。感謝!
総額 7,000円~ (素材による)
名称 | 参考価格 |
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C型クランプ | 1,200 |
NATOレール | 2,600 |
3Dプリントやつ | 1,500~ |
防振樹脂パイプクランプ | 1,800 |
C型クランプ + 3Dプリントやつ2 + パイプクランプ
折角なので、3Dプリントで捏ねていたものも掲載しておきます。こちらもよろしければどうぞ。
こちらも上記同様にパーツ同士の歯が噛み合うので強力に角度を固定出来ます。
TheHandy以外にも色々なものに応用が効きそうです。
※画像はエコノミーレジンです。
※パイプクランプとの適合設計には有限会社興栄化成山梨工場 の倉澤様にご協力頂きました。感謝!
まとめ
●海外公式の「Handsfree Bundle」は殿堂入り(評価しない)
●レンズマウントリングはハンディの保持に使用するには高過ぎる。
同等の機能を持つ防振樹脂パイプクランプへ置き換えることでコストダウンが可能
●管理人のお勧めは C型クランプ + 自由雲台(ボール式) + パイプクランプ の構成
角度の自由度が高く固定が容易で、製品の造りも良い
●「3Dプリントやつ」「3Dプリントやつ2」に興味がある人はDMM.makeで出力してみてください。
以上!
では、良い連動オナニーライフを。
■#1 The Handy固定方法の模索~机への固定編~
#2 The Handy固定方法の模索~ホール固定編~
#3 The Handy固定方法の模索~番外編~